トラックドライバーをしていると、荷降ろし先で「こっちこっち!」「そのままバック!」と、卸先の人が誘導してくれることがあります。
忙しい現場では当たり前の光景ですが、私はその誘導を信じすぎたことで、実際にトラックをぶつけてしまった経験があります。
今回はその時の話と、同じ失敗をしないために今でも意識していることを書こうと思います。
「誘導するので大丈夫ですよ」
その日は初めて行く卸先でした。
バックでバースに付ける必要があり、周囲には建物や柱がありました。
すると卸先の担当者が、
「誘導するのでそのまま来てください!」
と声を掛けてくれました。
私は「現場の人だから大丈夫だろう」と思い、その誘導を信じてバックを始めました。
ミラーを見ながらゆっくり下がっていましたが、
「ガリッ…」
嫌な音が聞こえました。
すぐに止まり確認すると、トラックを障害物に擦ってしまっていました。
誘導してくれた人は悪くない
正直、その瞬間は
「誘導してくれたのに…」
という気持ちもありました。
でも冷静になって考えると、一番悪かったのは私です。
トラックを運転しているのは自分。
最後に進むか止まるかを決める責任も、自分にあります。
誘導者は補助をしてくれる存在であって、安全確認を代わりにしてくれる人ではありません。
バック事故では、運転者自身が周囲を確認し、誘導者との合図を徹底することが重要とされています。
それ以来、絶対に守っていること
この経験をしてから、私は次のことを徹底しています。
- 少しでも不安なら一度止まる
- 見えなければ必ず降りて確認する
- 誘導者だけを信用しない
- ミラーとバックモニターを何度も確認する
- 「大丈夫」という言葉より、自分の目を信じる
一度降りて確認するのは面倒です。
でも、ぶつけて修理代や会社への報告をすることを考えれば、その数十秒の確認の方が何倍も安く済みます。
新人ドライバーほど気を付けてほしい
新人の頃は、
「誘導してくれているから安心」
と思ってしまいがちです。
しかし、誘導する人は毎日トラックを運転しているとは限りません。
トラックの内輪差やオーバーハング、ミラーの死角を十分理解していない場合もあります。
だからこそ、誘導があっても最後の安全確認は運転手自身が行うことが大切です。安全機関でも、誘導者がいても運転者自身による確認や、合図のルールを明確にすることが事故防止につながるとされています。
まとめ
私は「誘導してくれるから大丈夫」という油断から、実際にトラックをぶつけてしまいました。
この経験で学んだことは、とてもシンプルです。
「最後に判断するのは運転手である自分。」
この意識を持つようになってからは、バック時には以前より慎重になり、大きな接触事故は起こしていません。
もしこの記事を読んでいる方が新人ドライバーなら、焦らなくて大丈夫です。
後ろで待っている車や現場の人を気にするよりも、まずは安全第一。
止まる勇気と降りて確認する勇気が、あなた自身と大切なトラックを守ってくれます。

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